【投稿者】 フィールドスタッフ 青山 太郎
【住 所】 福岡県糸島市
【釣行日】 2021年12月05日
【釣り場】 玄界灘(壱岐周辺) 糸島市加布里港「達喜丸」
【釣り方】 ジギング
【魚 種】 ヒラマサ
トリガー60lb(プロト)
久しぶりの釣果投稿になります。
サボっていたわけではないのですが、不運なことにオフショアは予約するたびシケで出れず、ショアの釣りもコンスタントに行っていましたがこれといった釣果に恵まれず気付けばこんなに間隔が空いてしまいました。。。
というわけで今回もいつもお世話になっている糸島市加布里の遊漁船「達喜丸」さんにお世話になり、玄界灘へヒラマサジギングに行ってきました!
オフショアの予約をするたびに不運なことにシケになり、なかなか海に浮かべずもんもんとしていましたが、ようやく出れました。
港に着くととにかく寒い。防寒・防水対策をバッチリして乗船しようと思ったら・・・
いつもの達喜丸さんの船に誰もいない。
そして見慣れぬ船に明々とライトがついています。
よく見ると「達喜丸」の文字が!
そう、達喜丸さんリニューアルされていました!キャスティングデッキが広い!キャスティングレールもしっかりしたものがついています。船も大きくなり快適に釣りができそうで期待が膨らみます。
さらに私たちがリニューアルして初の釣り客ということで気合が入ります。
船に乗り込み、船長とおしゃべりしながらタックルの準備をします。この時間がとても好きです。
準備完了し、朝5:30頃に出船。前日までの強風で状況はあまり良くないとのことでまずは西へと向かう船長。
そのエリアにはポツポツとヒラマサの反応があるポイントがあるそうで、そこでいくつか拾えれば・・・とのことで最初のポイントに到着。
数回ジグを落としてしゃくっていきますが、反応はなく、船長がこのポイントを見切ってさっそく移動することに。
だめだと思ったらすぐに移動。RUN&GUNですね。船長のこのスタイルがすごく好きです。
しばらく移動して2つ目のポイントに到着。このポイントが運命のポイントになります。
みんなで並んでドテラで流してもらいながらジグを落としてはしゃくっていくと、ミヨシでやっていた釣友にさっそくヒット!
さらに同じ友人がまたまたヒットで連続ヒットです。
これは時合いがきてるのか!?と思い、友人のしゃくりを真似しようと思いましたが、この友人は体力が有り余っている若者でアラフォーで腰痛持ちやらで体ボロボロの私にはとても真似できない高速ジャークを繰り返しています。
(あんなの真似したら10分でバテちゃう・・・)
と思いながら、私は私の釣りを展開することにします。
私のジギングは、基本に忠実なワンピッチジャーク。数回ジャークして食わせの間を入れ、ジグが横に向いている間を長くとるイメージでルアーを操作します。
しかしなかなか魚信が無く、ジャークのパターンを変えるか、メタルジグを変えるか・・・と思案しながらも愚直にジグを落とし、着底から十数回しゃくったあとにいつも通りの食わせの間をいれようとジグをステイさせます。そして次のジャークを入れた時にとても小さい「クンクンクンッ」という反応が竿を通して伝わってきました。
お!待望のアタリか?しかし反応が小さいなぁ。根魚の小さいのでもかかったかな?
と思いながら大きく合わせてみた時に事件が起きました。
合わせを入れたその次の瞬間!
私のロッドが下に持っていかれ、船縁にリールを強打します。そして止まらないドラグ音。猛烈なファーストランが始まりました。
「ジーーーーーーーー!」
別にドラグが緩かったわけではありません。むしろいつもより少し強めのドラグにしていました。
それでも止まらないドラグ。
この時のラインシステムはPE4号にリーダーが【トリガー60lbs】を3mほど。
さらに針は近海ジギング用の割と細めのものを使っていました(5-7kgくらいが釣れればいいなぁと思っていたので刺さり優先で細軸にしていました)
しかしこれ以上出されるとまずい。
船長からも「この場所はあんまり出すと根で切られますよ!」と声が。
でも竿が立てられないんです。日頃の運動不足と腰痛でポンコツの体に鞭を打ち気合を入れて竿を立てます。
そしてドラグをさらに締め込みます。
この日のショックリーダーもいつも通りの【トリガー】。さらにいつもの50lbsより少しだけ強いプロトの60lbsです。
今まで【トリガー】でファイト中に負けたことはありません。この日も糸と自分のノットを信じてドラグを締め込みます。
不安は針だけ。正直細い。ここはもう自分の勘をたよりにこれくらいかな?とドラグを締め込みました。そして渾身の力でリフト。
しばらく走った後に魚が止まりました。ここぞとばかりにリールを巻こうと試みますが、やはり巻けません。
ラインテンションを抜かないようにポンピングしながら少しずつ魚との距離を詰めていきます。
そして30mほど巻いた時でしょうか。
セカンドランが始まります。
「ジーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
ポンコツの体に鞭を打って巻いた距離を無にされる勢いで糸が出ます。ドラグを締め込んだのにファーストランよりもセカンドランの方が距離出されました。
とてもトルクフルな重量感のある引きです。
タックルバランス的にもうこれ以上ドラグは締められません。耐えます。グリップエンドを腹にあてて竿を立てひたすら耐えます。竿の角度も随分立てていたので、
「竿折れないといいなぁ。このくらいの角度が限界かな。」なんてのんきに考えながら耐えていると魚が止まりました。
そこでまたポンピングを始めます。
この日のロッドはウォーターランドのブラックダイヤモンドS635。みなさんご存知あの王様村田基氏のブランドの竿です。
玄界灘のジギングで使っている人はあまりいないと思いますが、とてもいい竿です。
曲げれば曲げるほどモリモリパワーが湧いてくる感じの竿です。腕と腰に力を込めてリフトするとしっかり曲がりながらもバットは残って魚を持ち上げてくれます。
竿を信じて強引にリフトしながらポンピングを続けます。半ばやけくそでした。
ファイト中に握力がなくなっていき、「船長変わってー」なんて泣き言を言いながらも戦い続けます。
その後サードランまで走られ、船長からも「これ本当にヒラマサですかね?」私「サメじゃないですか?笑」なんて冗談言いながら魚を浮かせると青い魚体が見えてきました。
とんでもなく太いです。長さはそこそこですが、とにかく丸々とした太い魚が見えてきました。
そこでまた走ります。こういう時によくフックアウトするので竿を脇ばさみのポジションにして、少しだけドラグを緩めます。
その瞬間にまた走られます。やばい!と思いましたがこれはすぐに止まり、とうとう魚体が水面に浮き上がります。
間違いなく自己記録更新サイズです。とんでもなく太くて重い魚が浮かんできました。
最後は観念したのか大人しく船長のネットに入ってくれてランディングです。
ネットを船にあげながら船長の「重い!太い!」という言葉が聞こえてきますが、もうクタクタで腰が抜けてました。
サイズは112cm、17kgのヒラマサでした。
自己記録を大幅に更新です。
渋い状況でこの1本に出会わせてくれた船長、ファイトに時間がかかってしまったけど、絡まないように仕掛けを上げ、釣りを止めて最後まで見守ってくれた仲間
そしてこの貴重な体験をさせてくれた玄界灘に感謝です。
今までのルアーフィッシング人生で間違いなく1番の大物です。2021年12月5日のこの釣果は一生忘れないと思います。
また、この日使っていたリーダーは【トリガーの60lbs(プロト)】だったんですが、PEとの結束のFGノットもバッチリ決まり、コンビリングとの結束の漁師結び(ジャンスィックスペシャルのほう)も
がっちり決まっていて、かなり強めのドラグでやりとりしていましたが、なんも問題もありませんでした。不安もまったくありませんでした。不安は使っていた針のみです。やはりナイロンと比べて伸びが少ないフロロのリーダーは小さいアタリもしっかり伝わるし、合わせの力もロスが少なく針まで伝わるんじゃないかなと思っています。
運良く根に擦られなかっただけかもしれませんが、細くて強い【トリガー】への信頼がさらに増した釣果となりました。
※船長も「リーダー細いですね。よく切れなかったですね。あと針が細い。これ以上ドラグかけてたら折れてたかもですね笑」と言ってくださいました。
その後、疲労と腰痛でしばらく休憩し午後からまた頑張りましたが後が続かずこの1本のみで終了となりました。
私以外の釣果ではポツポツとアベレージサイズのヒラマサ・ヤズ、他にはネリゴやアオナに特大のエソなどが釣れていました。
そして最後の最後、終了時間の1分前に船尾で釣りをされていた方から猛烈なドラグ音が響き、上がってきたのは11kgのヒラマサでした。
こんな渋い状況で、リニューアルした船の最初の釣行で10kgオーバーを2本も出しちゃう達喜丸さん。さすがです。
次は20kgオーバーを目標に定めて頑張ります。
もちろんショックリーダーは唯一無二 最強リーダーの【トリガー】で!
■タックルデータ
・ロッド:ウォーターランド ブラックダイヤモンドS635
・リール:シマノ ツインパワーSW 8000PG
・ライン:シマノ タナトル8 4号
・リーダー:【リガーレ トリガー60lbs(プロト)】
・ノット:FGノット / 漁師結び(ジャンスィックスペシャル)
・フック:5/0 ツインフック
・メタルジグ:ホッツ KSジグ 170g オーロラホロ UVブルー